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冬の短歌
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一段ずつ階(きざはし)上る心地して

      つづけることで夢に到らむ

歩けども歩けどもなお果てしなき

      道なき道を辿らんとして

 

 

氷雨降る大地も花も凍えゐて

      ただひたすらに咲き継ぐままに

ひと思ふ曇天の空広がりて

      はるかに遠く鳥一羽だにゐず

椿立つ蕾数多に鵯(ひよどり)の

      花咲く夢を摘みにけるらむ

シクラメン窓辺に立ちて真紅なる

​      陽を受けとめて咲き続けをり 

  

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